除夜の鐘を撞くにあたり 住職より・・・

よく言われていることとして
108の煩悩を追い払う・・・とあります。
他のサイトなどを見ると違った解釈で書かれていたりします。
どれが正しくて、どれが間違っているということはありません。
各宗派の考え方もありますが、町や村で昔から言われている土地の風習みたいなものが
強く影響されてると思われます。ですからほぼすべて正解とも言えるのです。

大事なのは「気持ち」・・・

吸江寺では108回という数にはこだわらず
並んで頂いた方に撞(つ)いて頂きます。

除夜の鐘は煩悩を洗い流すものと考えてます。

煩悩・・
簡単に解釈すると、「行き過ぎた欲」とも言えます。
欲は人間が生きて行く上で必要なもので、欲をすべて取り払ってしまえば
生きる活力もなくなってしまうともいえます。
ですが、人間の欲はとても深いもので、次から次へと沸いてしまうものです。
必要以上の欲にまみれることが煩悩ではないかと思います。
それらは反省すべきことであります。

ゆく年 の反省すべき点を思い起こし
除夜の鐘を撞くことによって洗い流し
くる年 を気持ち新たに迎える

そのように考えて撞いて頂ければよろしいかなぁと思います。

撞き方(つきかた)

  1. 正面本堂中央に安置されている慈悲心の仏さまである
    御本尊「聖観世音菩薩」に手を合わせ挨拶をしましょう
  2. 除夜の鐘の列に並ぶ
  3. 撞く前に鐘に向かい合掌をしましょう
  4. ゆく1年の感謝とくる新年の幸せを願いながら撞きましょう
  5. 再び鐘に向かい合掌
  6. 少量の気持ちですが「おしるこ」をふるまいます。よろしければどうぞ!

 

鐘の音は仏さまの御声ともいわれます。
自分の心が映し出されるものです。きれいな音になるよう
力まかせに撞くのは慎しみましょう!

 

皆様にとって 来る年がよい年になりますように・・・